2021年12月28日火曜日

市内ですすめる福祉学習と支援者の養成 ~みんなで、地域で、学校で、福祉学習をすすめよう~

 

 養父市内の小・中・高等学校では、年間を通じて様々な福祉学習に取り組んでいます。

 車いすやアイマスクを使った体験学習や、障がいのある方との交流、手話や点字の学習を行っています。また、ボランティア活動や共同募金運動に取り組むことも、福祉の学びを深めることにつながります。


▲広谷小学校で行われた車いす体験

 これらの福祉学習は、学校だけで学ぶものではなく、地域や家庭、職場など、さまざまな場所で、お互いに学び合いをすすめていくことが重要です。


 12月3日には、福祉学習をすすめるボランティアを養成する「福祉学習ボランティアスキルアップ講座」を実施しました。

 講座では、兵庫県聴覚障害者協会理事の嘉田眞典さんと、手話通訳者の南中むつみさんから講義を受けました。

 講義は、聴覚障がいのある嘉田さんが「手話」で ”話し”、それを見た南中さんが、同時通訳で受講生に伝えるスタイルで行われました。


           
            ▲手話で講演を行う、嘉田眞典さん。

 嘉田さんは「聴覚障がいは見た目でわかりにくく、声をかけられても気づかず、無視されたと誤解されることがある」「電話ができないので、緊急の連絡がすぐにできない」「命にかかわることとして、災害時の防災無線がわからず、取り残されることがある」など、生活するうえでの困りごとなどを話されたほか、聴覚障がいだけでなく、難聴や聞き取りづらい人ともコミュニケーションを深める「手話」や「筆談」などについて説明されました。


 その後は、参加者でグループワークを行ない「区内で聞こえづらさを抱える方がいないか確認して、緊急時の支援を考えないといけない」「障がいについて学び、誰もが参加しやすい場所づくりや雰囲気づくりも必要ではないか」など気づきを話し合いました。


      ▲グループワークでは、自分たちになにができるかなど話し合いました。

            

 嘉田さんは「私たちのことを知り、色々と考えていただきありがとうございます。お互い歩み寄り、障がいへの理解が深まり広まっていくことで、互いに認め合い多くの人が住みやすい地域づくりにもつながると思います」と話していました。


 社協では多くの人と一緒に、地域や学校で学び合う福祉学習をすすめていきます。今後ともよろしくお願いします。

(投稿:養父支部)




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